2007年09月03日

祝!出版

読者の皆様へ、
大変ご無沙汰いたしました m(_ _)m

2ヶ月更新が無かったにも関わらず、アクセスしてくださった皆様には、申し訳ないことをしてしまった、と考えております。

実は、最近は仕事以外で結構忙しくなっています。

元生徒さんや大学の友人から飲み会の誘いを受けたり、オーケストラのエキストラを頼まれてバイオリンを練習しなければならなかったり、と。

で、言い訳はさておき。

今日は会社のパソコンで記事を書いてしまっています。
というのは、(今日はオフィスで暇を持て余している、という事情もあるのですが)ぜひお知らせしたいニュースがあるからです。

なんと、親友(元同僚)が共著で出した本が、8月31日に発売されました!

題名は 『新TOEICテスト 18ユニット英文法』

TOEIC 18 Units.jpg

形としては星の数ほどあるTOEIC対策本の一つですが、友人が書いた例文はいずれもビジネス界での豊富な経験を活かした、実践的なものばかりです。
現在TOEICの勉強をされていない方でも、実際仕事で英語を使っている、または使う予定である、という方であれば参考になる表現がたくさんあると思います。

以下、その友人が書いた内容紹介メールからの引用です。
(訳は私が付けたものですが、かなり意訳している部分もあります)

Although the title is related to the TOEIC, the content is focused heavily on business themes, and there are quite a few useful business phrases and vocabulary words. Below are my ideas on how you may benefit from training with this book, even if you don’t plan to take the TOEIC:

題名にはTOEICとありますが、内容的にはビジネステーマに重点を置いてあり、役に立つビジネス・フレーズや語彙が豊富に盛り込まれています。以下に、たとえTOEICを受験するつもりがなくてもこの本を効果的に利用するための、私なりの考えが述べてあります。

For lower level English speakers, I recommend reviewing the instructional sections on grammar prior to doing the exercises. There is a reference section for every sentence in the book, so you can check the words and phrases as needed. For those at higher levels, I suggest skipping the instructional grammar sections and going directly to the exercises. (You may find it more useful to review the grammar points after completing the exercises.) Please note that it is not necessary to begin at Chapter 1 and work forward; rather, you may navigate the book and work as you please. The vocabulary words and useful phrases are in bold text for easy reference and review.

やや英語のレベルが低めの方には、練習問題をやる前に文法解説の部分に目を通されることをお勧めします。本書ではどの文にも注釈がついているため、必要に応じて語句やフレーズを調べることができます。
より英語レベルが高い方には、文法解説の部分を飛ばして直接練習問題に取り組むことをお勧めします。(練習問題を終えてから文法解説に目を通された方が効果的であるかと思われます。)なお、第一章から順に取り組む必要はありません。お好きなところから手をつけてください。重要語彙や役に立つフレーズは、参照しやすいように太字となっています。

My intention with this book was to produce useful, accurate sentences in relevant, native business English, so my students, friends, and businesspeople across Japan could develop grammar and vocabulary skills in a familiar context. I am optimistic that these efforts will enable our book to stand out among others on the market with value-added differentiation.

私がこの本で意図したのは、ネイティブが実際に使うビジネス英語を用いた、役に立つ正確な文を作成することにより、私の生徒や友人、及び日本中のビジネスパーソンが、親しみやすい文脈において文法や語彙のスキルを伸ばせるようにすることでした。
類書の多い中、このような努力により本書が付加価値の高いものとして卓越した存在となることを期待しております。



実は、その友人に頼まれて私も少しだけ編集に携わらせていだだき、名前も載っているので、書店で手に取られた方は探してくださいね (^^)

以上、PRでした。
posted by EnglishMaster at 14:44| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

宮澤元首相

宮澤喜一元首相が、先週亡くなられました。

恥ずかしながら、この方の偉大さを初めて認識したのは、昨年の4月、日経で宮澤先生の『私の履歴書』を読んだときでした。
(『私の履歴書』を執筆されてから亡くなられる方が多いですよね。何かのジンクスでもあるのでしょうか)

彼の思想に感銘を受け、昨年の『愛国心』という記事で触れたほどです。

日経に、海外メディアで彼を高く評価し、惜しむ内容の追悼文が多かった、とあったので、せっかくなので The New York Times の追悼文にリンクさせていただきました。
日本の新聞で追悼の記事を読んだ方なら、比較的取り組みやすいと思うので、興味がある方は是非目を通してみてください。

NYTの追悼記事はここをクリックしてアクセスしてください

追って用語解説も追加したいと考えておりますので、「ここが分からなかった」というコメントは大歓迎です。
posted by EnglishMaster at 22:22| Comment(3) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

悪文

先週の金曜日、107ページに及ぶ訴状の全訳を無事に終えることが出来ました。
未だになぜ全訳が必要だったのか、理解に苦しむところなのですが、少なくともこれでしばらくは残業しなくても良いはずです。そして、このブログの更新も、もう少しマメにできることでしょう。

また、訴訟部門の仕事を片っ端から断っていたため、かなり冷たい目で見られていたところ、訴状の翻訳を締め切りに間に合わせることができた途端、手のひらを返したように「いや、素晴らしい仕事をやってくれて、ありがとう」ですから(笑)。まあ、これでもう肩身の狭い思いしなくても良い、と考えるだけで嬉しいです。

自分でも間に合ったのが信じられません。最初は1ページ1時間くらいのペースでやっていたところ、最後の6時間ほどで16ページ分ほど片付けたことになりますから。(もっとも、そこはすでにある程度訳ができあがっていて、手直しが主な仕事でした)
あとは、担当の弁護士がほぼ30分おきに「どこまで進んだ」「あと何ページ残っているのか」「あとどれくらいかかりそうだ」と発破をかけに来たのも効いたのかもしれません。
こういうプレッシャーがないと本領発揮できない、というのは、やっぱり私は怠け者なのかもしれません。

それにしても、翻訳がこんなに勉強になるとは、夢にも思っていませんでした。その訴状に加え、別な案件で法科大学院の教授の手による意見書を二つ訳したのですが、ちゃんと論点を理解していないと正確な訳ができないため、これらの論点が試験に出たらすらすらと答案が書けてしまいそうです。(その点、税理士による税制上の問題に関する意見書で一番苦労しました)

それより、毎日翻訳を続けた結果勉強になったのは、名文と悪文の見分け方についてです。もっとも、今私の中での文章の判断基準は、ひとえに「訳しやすいか否か」に集約されつつありますが。すなわち、訳しやすければ良く書けており、手間取るようであればとんでも無い悪文である、と。
何とも乱暴ですよね。

しかし、前述の訴状に関して言えば、5行以上の文がざらにあり(酷いものでは丸一ページ分延々と続くような文までありました)しかも繰り返しが多く冗長であった点がかなり翻訳効率を下げたことを考えれば、このような判断もあながち間違っていないような気がします。

と、ふとこここで疑問が。

私は自分が書いた文章を訳すのが苦痛で、このブログでも2ヶ国語で記事を書く、ということはやっておりません。
ということは、私が書いている文章も、悪文なのでしょうか。単に主観が入りすぎているため、訳しにくいだけだと思っていたのですが、急に不安になってきました。

というわけで、挑戦者求む!
勉強のためにこのブログ上の記事を翻訳してみたい(英→日、日→英どちらでも)という方がいらしたら、是非訳を送ってください。添削した上で、掲載させていただきます。
posted by EnglishMaster at 01:40| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月18日

上達の秘訣(2)〜三原則

n. さんに助けていただき、誤って一旦削除してしまった記事を復活させることができました。
どうもありがとうございました。 m(_ _)m

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6月16日付の『日経プラス1』の特集は、英語の勉強法についてでした。
そこに上達のコツが色々と紹介されており、以前から考えていた内容と重なる部分も多かったため、ついでに私なりの考え方も整理して紹介したい、と思いました。

(以前書いた『上達の秘訣』という記事は精神論なので、興味がある方はこちらもどうぞ)

さて、私が考えるところの上達の秘訣の原則は簡単です。

1. 覚えるものを絞り込み、繰り返す
2. 使う表現を覚える
3. 覚えた表現を使う

これが出来ている人は、確実に上達しています。
が、特に 1. は難しいみたいです。

原則1.覚えるものを絞り込み、繰り返す

これが出来ていない人は、意外と多いです。
これもやらなければ、あれもやらなければ、と焦って手を広げすぎてしまうからです。新聞や雑誌も読んだ方が良い、テレビも見た方が良い、テキストも何種類かやった方が良い、という勉強法を実践されている方は少なくないと思います。

上級者ならこれで良いと思います。
一回目にし、耳にしただけで、すぐに新しい表現を使いこなせるようなレベルであるならば。
しかし、初級者なら絶対にやってはいけないことです。

なぜなら、あやふやな知識ほど恐ろしいものはないからです。
知っていないなら、知っていない、で諦めがつくのですが、知っているはずだ、思い出せない、と考えると、そこでものすごく時間を浪費してしまい、それだけでスムーズなコミュニケーションが阻害されてしまいます。

以前法律の勉強をやっていたときに、不確実な知識を100身につける時間があったら、確実な知識を10身につける勉強をした方がはるかに効率が良い、と言われたのですが、これは語学にも当てはまると思います。

ですから、英会話学校に通っているなら、まずはそこの教材を100%使いこなすことが大事です。以前勤めていたスクールで、本当に素晴らしいと思ったのは、その教材です。
高い、という声もあるみたいですが、初級レベルでは基本的に副教材は一切無し。文法も会話例もすべて一冊に収まっていて、それをやっただけで確実に力が付く、という内容のものでした。

とある生徒さんは、レッスン外の勉強方法として、私が「まずはこの教材のCDを繰り返し聞いてください」と言ったのを真面目に受けて、往復3時間の通勤時間中、教材のCDをひたすら聞いていました。大体一時間弱のCDだったので、出勤したのが大体月に20日と計算しても1ヵ月に同じ内容のものを60回聞いたことになります。その方は2ヵ月目に出張でアメリカに行かれたのですが、レベル2だったにも拘らず、「相手の言っていることが大体ではあるが理解できた」と感激して帰って来られました。
(さすがに3ヵ月目には教材をほぼ丸暗記してしまい、TOEIC対策のCDも聞き始めたと言っていましたが、その頃には手を広げ始めても良い状態に達していたのです)

DVDなどで勉強する場合も同じです。どうせなら同じものを3回以上、できることなら30回以上観れば、聞き取る力が大分違ってきます。ただ、2時間以上の映画を繰り返し見るのは大変なので、繰り返すためには「勉強対策」を一つのシーンに絞り込んだりすることが必要です。

もちろん、新聞や雑誌を読んだり、映画を丸々見たり、と興味があることにもどんどん挑戦することが大事ですが、そのときには細かいことは気にせず、ざっと流すなど、メリハリをつけることが大事です。

原則2.使うものを覚える

さて、「絞込み」が大切だ、と書いたのですが、ではどうやって絞り込むかというと、実際に自分が使うであろうと想定できる内容に絞り込むことが重要です。

ですから、新しい表現に出会ったとき、「このような場面であれば、こういうことを言いたいだろう」と考えながら覚えることが重要です。反面、「これは関係ない」と考えたら、忘れても良い、と割り切ることも重要ですね。
教えているときに苦心したのは、この点です。いかにして教科書の内容を生徒さんの興味・関心に結びつけるか。そしてその生徒さんが実際に仕事で必要としていそうなのはどのような表現であるのか、ということを常に考えていました。

この点、実際に仕事で英語を使用されている生徒さんは、非常に明快であることが多いですね。「このような場面ではどう言うべきか」とちゃんと聞くことができるからです。

別なとある生徒さんは、実際に英語を使うことが多いらしく、日程の調整や電話での応対などの時に必要な表現などを教科書やレッスンのノートから抜粋して暗記用のカードにまとめ、電車の中でめくっているみたいでした。カードが手垢で黒くなり、擦り切れていたのが印象的でしたが、さすがに基本表現はほとんど考えることなく、スムーズに出てきている感じがしました。

原則3.覚えた表現を使う

実際に覚えた表現を使い、海外に行ったとき、あるいは国内のビジネスの場面でちゃんと通じたときには、それだけで嬉しいですよね。これは『プラス1』の読者の方も言っていたことですが、実際に覚えた表現を使うということは記憶の定着という意味において、重要な役割を果たしています。
要するに、使わなければ忘れてしまうが、一旦上手く使えれば、絶対に忘れないのです。

英会話学校に通っているならまずそこの教材をマスターすることが先決だ、と書いたのは、まさにこれを意識しているからです。

良い教材であれば、以前出た内容を上手く応用して次のステップにつながるようになっていますし、同じような語彙も繰り返し出てきます。

ですから、私が担任として教えていた生徒さんに対しては、なるべく以前やった内容を活用するように、工夫をしていました。一例を挙げれば、"used to" という構文を勉強した後は、その後のレッスンでなるべくそれを使う場面を多く作り出すように工夫しました。
教える側として、早い段階で教科書をほぼ丸暗記する努力をしたのもそのためです。進み具合から今までどの語彙を勉強してあるのかを知っていれば、それを意識して、なるべくそれらの新出単語をまた使う機会を作ることもできたからです。(生徒さんが覚えていないときには「これは第三章でやったでしょ」と怒ったりもしました)

そして、これは最初にあげた「繰り返し」の原則にもつながっているのです。

さて、皆さんはこれらの原則を実践できていますか?
posted by EnglishMaster at 00:56| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月14日

Corruption

新しい職場の同僚で、最も良く会話を交わしているのはイギリス人の方々です。
そのせいか、たった数日間で自分が話す英語にも確実に微妙な変化が起きてしまっています。
(もともと感化されやすいだけなのかもしれませんが)

それを実感したのが、"t" の発音です。

アメリカ英語だと、"t" 音をはっきり発音しないことが多いのです。

特に母音と母音の間に "t" が挟まれている場合など、舌を完全に持ち上げるのが面倒くさいのか、"t" が訛って日本語の「ラ行」に極めて近い音に変化したりします。
(あとは、"want to" が "wanna" に変化するときのように、完全に抜けてしまうパターンもありますよね)

トーマス・フリードマン著の "The World is Flat" (邦題『フラット化する世界』)で、インド人がアメリカ訛りを身につけるために奮闘している様子が紹介されていましたが、この "t" の訛り具合が彼らにとって最も難しい課題の一つみたいです。

身近にアメリカ人かカナダ人の方がいらしたら、今度是非上記の本で例として紹介されている "Betty bought a bit of better butter." とでも言ってもらってください。どういうことか良く分かると思います。

ところが、イギリス人は、(インド人もそうですが)いつでも"t" の音を明瞭に発音します。母音に挟まれようが、言葉の最後に来ようが、です。だからこそ、多くの日本人が「イギリス英語の方が聞き取りやすい」と感じるのかもしれません。
上記の文章をイギリス人にも読んでもらう機会があり、聞き比べることができれば、とても楽しいですよ。

そして、昨日、"two point eight billion" という数字を読み上げているときに、私もいつの間にか "t" をなるべく丁寧に発音するようになっていることに気付き、一瞬びっくりしてしまいました。
(教えていたときには、例えば聞き取りに苦労している初級者相手には意識してやっていたことを、全く無意識にやるようになっていたからです)

しかし、これは果たして悪いことなのか、ということを考えると、必ずしもそうとは言えないと思います。

なぜなら、「美しい英語」の一つの基準は「分かりやすさ」であるからです。

現に私の母は、「私は教養のあるエレガントな英語なら理解できるけど、品位に欠けた英語は理解できない。だから、私が理解できないような話し方しかできない人の話なら、理解できなくても良い」と豪語していました。
(これは極端ですが、ある意味正論でもあります)


今の仕事で私の価値を高めているのは「英語ネイティブらしさ」よりもむしろ「日本人らしさ」です。
とすれば、「よりナチュラル」な英語を話すことよりも、「より明瞭な」「より美しい」英語を話すことの方が、はるかに重要なのではないでしょうか。

ただ、アメリカ人相手の時だけは、変にかっこつけていると思われないために気をつけなければならないかも知れません。

FlatWorld.jpg    flatworldj.jpg
posted by EnglishMaster at 23:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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