僕の友人のアメリカ人で富豪の子息がいるんですが、彼が結婚するときに、離婚する場合に備えて、予め、取り決めをしたそうです。
慰謝料等を含めて(笑)。
このような取り決めは "prenupital agreement" (婚前契約)、略して "prenup" と呼ばれています。今やお金持ちが結婚する場合、半ば常識となっていますね。
実は、トム・クルーズがニコール・キッドマンを離婚したとき、ゴシップ紙は彼らの交わした prenup を一因に挙げました。すなわち、結婚10年目以降の離婚ではトムの支払う慰謝料が跳ね上がるから、満10年になる直前に離婚したのだ、と。
真偽の程は不明ですが、十分にあり得る話だと思います。
さて、実はこの "prenup" を題材にした、とても面白い映画があります。
ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演の『ディボース・ショウ』
コーエン兄弟監督だけあって(脚本も共同で担当)なかなか楽しく、笑える映画です。また主演の二人が本当に楽しそうに役柄に入り込んでいる、という感じがしました。
男性を手玉に取るためには知性も必要だ、という極めて重要な点も随所にユーモラスに描き出されています。キャサリーン・ゼタ・ジョーンズの演じるマリリンは財産目当てに結婚を繰り返す、これと思った男性は絶対モノにする女性ですが、自分を口説こうとするクルーニー演じる弁護士をシェークスピアの引用で撃退したりするのです。
(シェークスピアっぽいな、と思ってGoogleしたところ、かなりマイナーな叙事詩である "Venus and Adonis" が出典であることが分かりました)
その一節をとても気に入ってしまっているので、ついでに以下紹介します
Dismiss your vows, your feigned tears, your flattery;
For where a heart is hard they make no battery.
(誓いの言葉、偽りの涙、お世辞さえも、固い心には通じませぬ)
このような洒落た文句を効果的に使えると、かなり楽しいです。
女性の方は映画を参考にして是非お試しあれ



くだんの話は、もう7年ほど前のことです。
当時、若い彼には富豪の子息という<金銭的な>
配慮をする考えは思い浮かばず、当然、顧問弁護士がアドバイスをして、仰せの、prenupをしたわけですね。