2005年11月25日

divorce and marriage

古代ローマ人は男も女もかなり自由に結婚や離婚を繰り返したみたいです。
今愛読している塩野七生著の『ローマ人の物語』でもしばしば「誰々が誰々を離婚した」という話がでてきます。

この「誰々を離婚した」という記述を目にするたび、少し不思議な感じがします。
日本語であまり「彼は妻離婚した」という言い方を聞かないような気がするからです。「を」を使った場合、いかにも「離婚する」が他動詞であるかのようなニュアンスになりますよね。しかし、日本人の多くは単に「私は先月離婚しました」のようにあくまでも自動詞的な使い方をするのではないのでしょうか。
(この自動詞・他動詞の話で混乱したという方、是非こちらを参照してください)

さて、英語においては "to divorce" は原則として他動詞です。
(自動詞的な用法もあるみたいですが、通常の会話ではあまり使いません)
なので、"He divorced last month." ではややおかしい不完全な文のような感じがします。 "He divorced Anne last month." や "He divorced his fourth wife last month." のように「誰を」離婚したのか、つまり目的語をつけた方がしっくりきます。

では、相手に触れたくない場合、もしくは主語を "We" にしたい場合にはどうするのでしょう。
簡単です。
"to get divorced" というフレーズを使います。
"We got divorced last month, but we're still friends." ならバッチリです。

"To divorce" の反対の "to marry" も同じように原則として他動詞になります。
(Merriam-Webster には自動詞としての用法も紹介されていますが、Readers 英和辞典では他動詞としての用法しか載っていません)
なので、上記のdivorceと同じように "I married last month" よりは "I got married last month." もしくは相手に言及して "I married my husband in a beautiful old church in Boston." と言った方がよりナチュラルです。

なぜ、"to get married" や "to get divorced" というフレーズが出てくるのかというと、これはあくまでも私見ですが、日本と違って欧米諸国では当事者の意思だけでは簡単に結婚や離婚ができないからだと思います。
結婚するためには必ず式を挙げなければなりません(宗教的な儀式が嫌、という人のためには宗教的要素を省いた civil service というものもあります)し、離婚するにも一々裁判を経なければなりません。(裁判といっても争いが無い場合には裁判所が資料を認可してくれるのを待つだけみたいですが、それでも州によってはかなり時間がかかります)

あと面白い用法としては "to marry" や "to divorce" において、当事者以外が主語になる場合です。
"He married Romeo and Juliet in a secret ceremony." や
"He tried to divorce his emotions from the task at hand."
このようなときには「結びつける」とか「分かつ」のような意味合いを帯びてきます。
posted by EnglishMaster at 17:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕は実際に海外でも日本でも結婚経験がないので
(笑)疑問には思わなかった盲点ですね(~o~)
仰せのごとく、結婚・離婚というのは、
当事者間の契約事項だからでしょうね。
その契約事項を第三者が確認する必要があるから
だと思います。
contractなんですね。
当事者間の。
僕の友人のアメリカ人で富豪の子息がいるんですが、彼が結婚するときに、離婚する場合に備えて、予め、取り決めをしたそうです。
慰謝料等を含めて(笑)。
そうならないように、して頂きたいですが(爆笑)。
Posted by 青不動 at 2005年11月25日 22:19
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