2005年10月27日

Almost の謎

誰でも犯す典型的な間違いというのがいくつかありますが、 almost の間違った用法もその一つになります。
今日もまた訂正しました。

原因は、和英辞典で「ほとんど」を引くと almost が筆頭に出てくるからではないかと思われますが、まず基本からスタートすると、Almost 単独ではあまり意味を成しません。

過去形や現在完了形、過去完了形の動詞で、しかも肯定文ならOKです。
例えば、
I almost missed the train this morning. (今朝、電車に乗り遅れるところだった)
I've almost finished writing the report. (もう少しでレポートを書き終えるところです)
The rescuers had almost given up when they found the boy. (少年を見つけたとき、救助隊員はあきらめる寸前だった)

しかし、「ほとんど〜なかった」と言いたいときには almost ではなく、hardly 等を使った方が良いでしょう。

I could hardly see anything because of the fog. (霧でほとんど何も見えなかった)

I almost couldn't see the road because of the fog. 
だと、見えないところだったが実際は見えた、という点を強調することになりますね。(ちなみに、この文は少々回りくどく、あまり良い英語とは言えません)

また、almost 単独では一般動詞の現在形とは極めて相性が悪いです。

Almost は「完全な形からの逸脱」をあらわすため、習慣的にやること述べるときに使う現在形と一緒の時には「ほとんどいつも〜する」 (almost always) 「ほとんど毎日のように〜する」(almost every day) 「ほとんど〜しない」(almost never) のように完全な頻度を表す言葉と組み合わせて使わなければなりません。
I eat bagels for breakfast almost every day.
I almost never cook.

また、同じように「先生のほとんど」であれば「先生のほとんど全員」が肯定的な意味で使われる場合には、"almost all the teachers" のように "all" が必要になりますし、「ほとんど全員が〜ない」という否定的な意味で使われる場合には "almost none of the teachers" のように "none" と組み合わせなければなりません。

Almost all of the teachers here have doctorates. (ここにいる先生のほとんどは博士号を持っている)
Almost none of the teachers are married. (ほとんどの先生は結婚していない)

以下、練習問題です。
ハリケーンで街はほとんど崩壊した。
私はほとんどそのプロジェクトに関与しなかった。
彼はほとんど妻と顔を合わせない。
社員のほとんどが会社の株を所有している。

できましたか?
posted by EnglishMaster at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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