この二つの言葉、正確に発音し分けることができますか?
実は "V" の音は日本人にとってもっとも発音が難しい子音 (consonant) の一つなんですよね。
なぜなら、日本語にもともとない音だから。
カタカナ表記でも V で始まる言葉はほぼ全部「バ・ビ・ブ・べ・ボ」に変換されてしまうので、例えば映画"Batman Begins" の主演役者であるクリスチャン・ベールのラストネームが Vale なのかそれとも Bale なのか分からなくなってしまいますよね。
(彼を知らない人は、是非上のリンクをクリックしてチェックしてみてください。かっこいいです!演技力抜群です!そして何より素晴らしい「耳」の持ち主 (He has an ear for languages) です。子役でのデビュー作で日本語をしゃべりますが、ちゃんと決まっています)
さて、話を本題に戻すと、"V" の秘密はずーっと前に学校で習った(であろう)ように下唇をかむことではありません!
今日発音のレッスンをしているときにしみじみとこれを実感しました。
教えていた生徒さんは非常にまじめな方で、V がでてくるときにしっかりと下唇をかんでいるのに、 B を発音したときと殆ど違いがなかったのです。なにかおかしいな、なぜだろう、と思って口元を良く見てみたら、下唇が全く振動していなかったのです。
そう、コツはこれに尽きると言って良いでしょう。
試しに、 "V" のときには下唇の下に指を当てて振動を確認してください、と言ってみたらきれいな V が出てきました。しかもネイティブ・スピーカーのように下唇に歯が軽く触れただけの自然な形で。
ただ、"vvvvvvan" のように子音だけを引き伸ばして発音するのは難しかったみたいですね。
どうしても「バ」のように破裂音っぽくなってしまいました。
破裂音 (stop consonant) とは一旦唇や喉の奥、舌などで止めた息を開放することによって発する子音ですが、V は破裂音ではありません。F、S、や Z 同様摩擦音 (fricative consonant) です。つまり発音するときに息がもれ続けるので "ssssss" "zzzzzz" "ffffff" "vvvvv" といった感じに子音だけを引き伸ばせるのです。
(是非、下唇の下に指を当てて "vvvvvvv" を試してみてください)
だから、V は B よりもむしろ F に近いと考えるべきでしょうね。
現に、twelve → twelfth という形での変形が起きていますし、"have to" はアメリカ英語ではよく "hafta" になったりします。
ちなみにこの V の音、たまにはじめから完璧にできる男性の方を見かけます。子供のとき、 "vvvvvv" という音とともにおもちゃの飛行機や車を動かしていたのでしょうか。
