(ここまで読んで「?」という状態の方は、「文型」という言葉を無視して例だけ見てください。5文型の区別などを気にしなくても以下の議論は理解できるはずです)
このような言い方をしてしまうと、中学・高校で熱心に英語を教えていらっしゃる先生方には怒られてしまうかもしれません。
でも第三文型(e.g. I gave the pen to Bill.)を使うことと、第四文型(e.g. I gave Bill the pen.)を使うことに、意味上にどんなニュアンスの違いが生じるのか、ということを全く考えずに、機械的に文を変換するだけである場合、ちょっと首を傾げたくなってしまうような文ができてしまったりします。
例えば、前述の単純な例ですが、
I gave the pen to Bill. (私はそのペンをビルにやった)
I gave Bill the pen.(私はビルにそのペンをやった)
これは、いずれも日本語の訳を見てもおかしくないですよね。ただ、前者は「ペン」というモノを強調してあり、後者は「ビル」という人を強調しているだけです。
では、以下のような場合はどうでしょう。
彼女は私に嘘を言った。
逆の日本語(i.e. 彼女は嘘を私に言った)を普通、使いますか?
なんとなく使わないような気がするのは、私だけでしょうか。
少なくとも個人的には、「嘘」という名詞を用いて「嘘を言う」という行為自体が、その嘘を言った相手を前面に押し出すことを要求している、という感覚がなんとなくあるのです。
ですから、前者に該当する
She told me a lie.
は、何の問題もありませんが、
She told a lie to me.
は、不自然さを感じるのです。それならいっそ、「嘘をつく」という動詞を用いて、
She lied to me.
にしてしまった方が良いのではないか、と。
機械的な文の変換に慣れてしまうと、このような感覚が失われてしまうような気がするのです。
少なくとも、第三文型・第四文型という紛らわしい言い方をせずに、「以下の文を、行為の対象となる人を前面に押し出すように書き換えよ」「以下の文を、行為の対象となるモノを強調するように書き換えよ」「以下の文を、なるべく代名詞を多く用いて書き換えよ」というような問題文を作った方が、よほど「使える英語」に近づけるのではないでしょうか。
以上、独り言でした。



『give 物 to 人』→『give 物 人』という
書き換え仕方を、呪文のように何度も唱えさせられて、たたきこまれましたので。。。
いまだに覚えていますよ(笑)。
語数が若干少ないので第四文型のほうを使うのが、なんとなく多いかなぁ?という感じで、そのニュアンスの違いについては考えたことがなかったです。
とても参考になりました!
すみません。
上記のコメント、書き間違ってました。
『give 物 to 人』→『give 人 物』ですね。^^;
コメントをありがとうございました。
確かに呪文のように覚えるのも一つの方法ですが、そうすると英語が無味乾燥なものになってしまいますよね。
やっぱり言語は生きているものとして捉えなければならない、と思います。