久しぶりのお菓子作り、とても楽しかったです。
何より、広い台所と、調理器具がなんでも揃っているという実家パラサイトの特典を最大限に活かすことができました。
(一人暮らしの時には、チーズケーキぐらいしか作れなかったので)
何が楽しいか、というと、マニュアル通りにさえやれば、プロ級のものが作れることでしょうか。
ただ、マニュアル通り、というのも決して簡単なものではないな、と改めて考える今日この頃です。
例えば、コンピュータを使いこなせなかったり、ビデオの録画に四苦八苦する人は、(特に年配の方だと)結構多いですよね。この間、新しいステレオ・コンポを購入した父が、「ラジオの設定ができない」と助けを求めてきました。私はマニュアルを一目見て、あっという間に設定できたのですが、父は同じマニュアルを見ていながらも全然分からなかったそうです。
無意識的に何かを見落としてしまったのでしょう。
また、ただ字面をなぞれば良いか、というとそういうわけでもありません。
何度かお菓子作りで失敗したこともありますが、考えてみればそれは手順がうまく頭に入っていなかったり、そもそもなぜそのような手順が必要なのかを考えていなかったからです。
そこで、今回は準備をする段階で、「なぜこの手順が必要なのだろ」「この背後となっている原理は何なのだろう」とちょっと考えてみました。大したことではありません。参考にしたレシピには多少なりと原理が書いてあり、ああ、ゼラチンは冷めると固まるから最後に氷水につけなければならないんだな、と納得した程度です。
あとは、途中で本を見なくても良いように作業の流れを理解しながら手順を頭の中に叩き込んで、最も効率良く動くにはどのように調理器具を並べれば良いかを考えたくらいです。そして一つ、どうやら変えても差支えがなさそうな作業を発見し、レシピから少し変更してみたのです。
でも、このちょっとした「考える」という手間のおかげで、慌てることも無く、とっても美味しくできました (^^)
思えば、このマニュアルを前にして一旦考える、という作業、どんな仕事にでも当てはまりますよね。
もちろん、数年前の原子炉事故の時のように、ただ効率を上げるためだけのマニュアルの変更だと、とんでもない事態が生じてしまいます。(レシピを勝手に変えてしまうと、失敗するのと同じです)
でも、マニュアルの趣旨を理解した上で、それをさらに活かすための工夫をすれば、決して手を抜いているわけではないのに、作業の効率を上げ、失敗を防ぐことができるんだな、ということを、事務処理を任せられるようになった最近、考えるようになりました。単に頭の体操として楽しい、ということもありますが。
実は、いつも教えているレッスンにもマニュアルがあります。
でも自分でそのマニュアルを解釈し、趣旨を考える、という作業を経なければ、面白くもありませんし、結果を出すこともできません。
やっぱり何事についても、小さな灰色の細胞(little gray cells)の使いよう、ということでしょうか。

僕もいまだにDVDレコーダーを持っていませんが、そろそろ購入して、セッティングしないと
返事が遅くなって申し訳ありません。
ちなみに、父が昨年購入したHDD・DVDレコーダー、マニュアルを見ずに使いこなしてみよう、と頑張ったものの、結局複雑な設定はマニュアルを見ずにはできませんでした。
で、購入した当の父は、というと、未だにHDDへの録画のやり方が分からなくて、一々私に「設定してくれ」と言いに来ている状態です。
やっぱり機能が多いと、勘だけで操作するのが難しくなりますよね。一方で、操作を簡略化すれば、ブラックボックス化し、ユーザーによる設定変更の自由度が下がります。
さしずめ、Win-Lose Situation である、としか言いようがないのでしょうか。