2006年11月12日

発音記号

以前のいくつかの投稿で関連するコメントをいただいたので、発音記号について一言述べたいと思います。

発音記号。一般的に広く用いられているのは IPA(International Phonetic Alphabet)というものです。

実は、これほど便利なものはありません。
なぜなら、名称が示すとおり、真に International なものであり、あらゆる言語における音を表現することができるようになっています。

ですから、一旦マスターすれば、フランス語の音もドイツ語の音も日本語の音も、これ一つで表現することができます。
「ネイティブ発音付き電子辞書」に頼る必要など、全くありません。

(英語で用いられている記号の一覧はここよりどうぞ
このページの右側にある「RP」は "Received Pronunciation" (正統派のイギリス英語)、「GenAm」は "General American"、「AuE」は "Australian English" の略です。このように、子音の発音はどこでも同じで、「訛」というものは主に母音の発音の差に出てくることが良く分かると思います)

もちろん、カタカナに頼るよりもはるかに正確です。

例えば、何回か取り上げた R とL ですが、Rの音は "r"、 Lの音は "l"、日本語のラ行は "ɺ" という記号で表示されるため、違いが一目瞭然なのです

実は、恥ずかしながら私が本格的に発音記号というものを始めて意識したのは、大学でフランス語を勉強したときでした。
そのときの先生の一人が音声学の博士だったこともあり、発音を間違えると、実際に発音したとおり発音記号で書き取って、「今貴方が発音したのは、これです。でも本当はこの発音です」と教えてくれたので、ものすごく分かりやすかったことを覚えています。

それからしばらくは発音記号から遠ざかり、うろ覚えになったものもあったため、必要があれば辞書の巻頭にあるガイドを参考にする、という状況だったのですが、2年ほど前に発音中心の教材を教えることになり、慌てて総ざらいをして頭に叩き込みました。

すると、あら不思議。
その便利さにすっかり惚れ込んでしまい、普段のレッスンでもバンバン使い始めてしまいました。

例えば、"eigth" の発音の時、
"That sounds like "ace" [eis]. We're practicing "eigth" [eiθ] now."
と言って、最後の「s」と「θ」だけ書き出したりします。そして「θ」を見れば舌を歯の間に挟めば良い、と教えます。
気が付けば大学のとき、「ヒギンズ教授そっくり!」と憧れていたあの先生と同じことをやっているのです (^^;

ちなみに、妹によれば、今では中学校のオーラル・コミュニケーションの授業で発音記号を一通り教えているとか。
でも教え方が良く分からず、教材のビデオを流すだけで適当に終わらせている先生も多い、と憤慨していました。
posted by EnglishMaster at 23:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
発音に関して、発音記号がそれほどに大事で、教える側、学ぶ側にも効果的に役立つとは。僕の考えでは発音には個々のセンスに差があり、また、幼いうちから英語圏で話し始めている人々には明らかなアドバンテージがあるというものです。一般的に女性の方が語学、発音のセンスは高いと言えるのではないでしょうか。

まずはカッコよく話そうということより、先生のおっしゃるように発音記号の通りに th であればしっかり舌をはさむ、等を常に意識していることが最初のステップであると考えます。

非常に勉強になりました。
Posted by ニコ at 2006年11月13日 00:13
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