2006年11月06日

千の風の詩

実は、ちょっとしたきっかけで以下の詩の訳に挑戦することになったので、紹介します。
6日のNHKハイビジョンでの番組の題材となっているものです。

さて、あることわざによれば、
A translation is like a woman: if it is faithful, it is not beautiful; if it is beautiful, it is not faithful.
(翻訳は女のように、忠実であれば美しくなく、美しければ忠実ではない)
ということですが、どうしても美しさよりも忠実性を重視してしまいます。

やっぱり詩だと難しさは格別ですね。

Do not stand at my grave and weep
私のお墓で泣かないで
I am not there; I do not sleep.
私はそこにいないのだ
私は眠っていないのだ
I am a thousand winds that blow,
今は千の風であり
I am the diamond glints on snow,
きらめく雪の精であり
I am the sun on ripened grain,
豊穣を照らす太陽であり
I am the gentle autumn rain.
優しい秋雨なのである
When you awaken in the morning's hush
朝の静寂に目覚めたとき
I am the swift uplifting rush
私は静かに飛翔する
Of quiet birds in circling flight.
鳥の一群となっている
I am the soft starlight at night.
夜の柔らかい星明り
そこにも私を感じて欲しい
Do not stand at my grave and cry,
私のお墓で泣かないで
I am not there; I did not die.
私はそこにいないのだ
私は死んでいないのだ
posted by EnglishMaster at 00:20| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
詩を楽しく拝読しました。
最後の一行に、目が留まりました。
「死んでいないのだ」・・は、
死んではいない(=生きている、形を変えて・・)と、
死んで、ここ(墓)にはいない、
両方に解釈できます。
その効果を狙って、この言葉を選ばれたのでしょうか?


Posted by ま at 2006年11月06日 18:27
初めまして。
詩を楽しく拝読しました。
最後の一行に、目が留まりました。
「死んでいないのだ」・・は、
死んではいない(=生きている、形を変えて・・)と、
死んで、ここ(墓)にはいない、
両方に解釈できます。
その効果を狙って、この言葉を選ばれたのでしょうか?


Posted by ま at 2006年11月06日 18:29
 これはもしや、6月の娘の小学校の音楽会で亡くなられたO元校長先生を偲んで先生方が歌われたあの、「千の風になって」でしょうか?(と思われますが)
音楽会では「です・ます」の日本語訳でした。O先生が大好きな歌とのことで、先生方がうたわれたものです。よかったらブログの6月分かDiaryをのぞいてみてください。
Posted by ローズマリー at 2006年11月07日 09:12
ローズマリーさん、初めまして。情報、ありがとうございます。「千の風になって」のキーワード入れたら、原作者や詩のオリジナル版、詩が作られた背景がわかりました。奥深いですね。http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/prof/1000winds.html 昨日、NHKで、この詩にまつわる番組があったんですね?詩に気を取られて、見損ねてしまいました。残念。
最後に・・前回、なぜか二重書き込みになってました。ごめんなさい。
Posted by ま at 2006年11月07日 11:53
この詩は絵本にもなっていたりして、ひそかにブームになっているようですね。訳文は真面目な人柄が伝わってくるかのようで、好感が持てますが、ご自身でもおっしゃっているように詩なのですから、もう少しリズミカルでも良いかな、と思いました。ただ「When you awaken in the morning's hush」を「朝の静寂に目覚めたとき」と訳するのは、どうでしょう?主語が代わりますから、ここは主語を訳出したほうが良いと思います。
Posted by ぽんきち at 2006年11月07日 15:13
皆さん、いろいろと参考になるコメントをありがとうございました m(_ _)m

興味がある方は、是非 ま さんが紹介されたページも見られると良いですね。
この背景事情は別な英文のページを通じてすでに知っていたのですが、このサイトが今まで見た中で一番上手くまとめてあります。

このサイトに紹介されていたオーママミアさんの訳もなかなかだと思ったのですが、ひとつだけ気になりました。

I am in the graceful rush
Of beautiful birds in circling flight

の "rush" が「灯心草」となっていたのですが、これはちょっとやりすぎですね。"rush" はあくまでも鳥がスピーディーに飛んでいく様子を表現したために使われているのであり、ちゃんと次の文にかかっています。
また、この "rush" は羽ばたく様子を擬音化したものとも上手く重なっているので、本当に切り離してしまうのはもったいないですね。
Posted by EnglishMaster at 2006年11月09日 10:59
こんにちは。
素敵な詩ですね。心が癒されます。
鳥の部分の訳は難しいです。
私は訳しきれませんでした。

*:・'゚:☆。.:*:・':゚★゚'・:*:.'☆:.:*:・'゚:☆。.*:.・':゚★゚

片仮名から英語を連想するのは難しいとの事でしたが、私は最近、
ノルマがnormで、トリリンガルをトライリンガルと発音する事を知りました。
アクセントが違うカタカナもたくさんありますよね。
最初に英語を持ち込んだ人は、なんで忠実に発音しなかったのでしょう?
韓国では割と英語発音になってると聞きました。
Posted by hotspring at 2006年11月10日 13:20
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