2006年04月17日

キッズ英会話の是非

先ほどの投稿を読み返して、誤解のないように補足をしておかなければ、と思いました。

私は決して子ども(幼稚園児・小学生)が英会話教室に通い、英語を習うことに反対しているのではありません。
早い段階で英語に触れて、英語に馴れてしまい、全く違う性質の言語であることをなんとなくであれ把握できるようになれば、これに越したことはありません。
ただ、英会話教室は大抵多くても5、6人の少人数ですよね。
一クラスに30人もいるような小学校の授業ではあまり「英会話」にこだわるのは現実的ではない、と考えているだけです。

また、歌やゲームに対して否定的な意見も書きましたが、それはあくまで小学5、6年生でそればかりやると「遊び」の要素が強すぎるのではないか、と思うのと、やはり大人数を相手ではあまり現実的ではないのではないか、と考えるからです。
(実際にやっている方なら上手い方法を知っているのかもしれません。その場合には非礼をお許しください)

4、5歳児相手ならよく意味が分からないとしても歌を丸ごと覚えてしまい、ゲームをやることが上達の一番の早道であることはいうまでもありません。
大人であっても、たまにゲームを取り入れたりすると皆さん熱中されて楽しいですよね。

もっとも、問題なのは小さい子どもを英会話教室に通わせる親の動機です。

早い段階からやっておけば自分のように苦労しなくて済む、と考えているのであれば、それは大いなる勘違いです。

本当に英語ができる人は、ものすごい努力をしています。
これは、ネイティブ・スピーカーでも同じです。

もしここで「えっ?だってネイティブは英語を勉強しなくてもしゃべれるじゃない?」と思っているとしたら、それは大きな誤解です。
確かにある程度のレベルまでは日常生活の中で自然に吸収していく部分が多いことは事実です。
しかし、皆さんが小学校から一生懸命漢字を覚えて、ちゃんと「国語」という科目を勉強したのと同様に、ネイティブ・スピーカーも(全く教養のなく、文字も読めなさそうな人を除けば)英語を勉強しているのです。

そして、きちんとした英語をしゃべるネイティブ・スピーカーであればあるほど、たくさん本も読んでいますし、辞書も引きます。常にインプットの努力を怠らないからこそ、正確で美しい英語を話せるのです。

なので、早い段階で英語の勉強を始めたからといって、後に努力せずに済む、とはくれぐれも考えないで下さいね。
ただ単にその努力をするための良い土台ができる、と考えるべきです。

以上のようなことを総合して考えると、あまり低い年齢からやり始めるのはどうかと思いますね。
私自身、英語に始めて触れたのは5歳の時だったのですが、すでに日本語での読み書きの基礎(もちろんひらがなとカタカナに限定ですが)ができていた、と母に言われます。一つの言語体系の骨格ができていた上で英語を習ったため、上達は速かったですし、頭の中でしっかりと使い分けることもできました。その結果、英語の体系が出来上がってからは英語力の方が日本語力よりはるかに上になり、逆に日本語力を上に引っ張っていく力にさえなりました。
一方、一番下の妹は1歳8ヶ月で渡米し、日本語よりもむしろ英語を先に話し始めたぐらいでした。でも最終的な結果を見れば、彼女は同時進行的に英語と日本語の骨格を形成する羽目になったため、いずれも中途半端な状態で帰国することになり、兄弟の中では一番苦労したのではないかと思います。

もちろん、これはかなり極端な例ですが。

今教えているスクールでは子どもの受け入れは確か4歳からとなっているはずですが、それは妥当な路線だと思います。
少なくとも母国語で完全な文を用いて話すことができ、できれば読み書きもある程度できることが目安になると思います。同僚の話を聞く限り、母国語でその段階にあれば、新しい言語に取り組む姿勢もある程度できており、とても教えやすい、とのことです。

最後に、一応念を押すべきかと思うのですが、私は実際に幼児英語教育に携わっているわけではありません。(今はビジネス街真っ只中の校舎に所属しているのでほとんど需要がないのです)
以上の話はあくまでも私自身の体験、他の帰国子女を見た印象、そして実際にキッズ英会話を教えている同僚の話を総合したものに過ぎませんので、その点にはご注意くださいね。

実際に子どもを教えているけど、0歳児から教えるべきだ!と強い信念を持っておられる方もいらっしゃるみたいなので。

posted by EnglishMaster at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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