2006年02月21日

答え合わせ

遅くなってしまいましたが、前回の「ホリエモンの起訴の」解答例です。
皆さんは自力でどこまで分かりましたか?

対応する英語フレーズを探す

「偽計、風説の流布」: spreading false information
堀江氏の「凋落」: the downfall of Mr. Horie
「粉飾決算」: to inflate the profits
「株価つり上げ」: to inflate the stock price
「氷山の一角」: the tip of the iceberg

最後の一つは読んで字の如し、ですが、日本語では難しい「流布」がとても単純な "spread" になっていたり、粉飾とつり上げの双方に "inflate" という同じ言葉が使われているあたりが興味深いですね。

英語の意味を推測する

"bare-knuckles, individualistic brand of capitalism"
capitalism = 資本主義」あたりは一般常識の範囲ですが、「今の日本に必要だと言われている」堀江氏独自の資本主義観とは一体どのようなものなのでしょう。まずは個性的(individualistic)であること。さらにルールを無視したような、手段を選ばない乱暴なやり方であること(bare-knuckles)です。後者の表現はボクシングから。リング上のボクシングはグラブ(gloves)を着けてやるものですが、喧嘩ではグラブなんて着けませんよね。似たような表現に(自分もしくは相手が)手加減しないぞ、という意味の "the gloves are off" という慣用句もあります。対極にあるのが何かを非常に丁寧に扱うという意味の "handle with kid gloves"。または強固な意志がありながら表面的にはあくまでも礼儀正しく装っている状態を "a steel fist in a velvet glove" (ビロードの手袋に包まれた鉄拳)と言ったりします。

"bring everything to light"
これも読んで字の如し、比較的簡単に「明るみに出す」ことだと分かったのではないでしょうか。

"to come apart at the seams"
"seam" とは縫い目のことです。この表現は直訳すれば「綻びる」こと。日本語でも「破綻する」というとき、この漢字を使いますよね。縫い目がダメになってちゃんとしたジャケットだったのが袖と身ごろに分解してしまった様子を想像してみてください。
この表現は、何らかのきっかけで計画が失敗してしまったとき、実によく使われます。

"to jump ship"
ヒントはこのフレーズに出てくる前のくだりです。ビジネス・パートナーは提携を解消(cancel alliances)し、彼女も婚約の予定を取り消し(cancel plans to become enganged)ました。では従業員は何をしているのでしょう?逃げ出している、つまり辞めているということです。
船が今にも沈みそうな場合に、少しでも助かりたければ沈む前に海に飛び込む人も多いでしょう。まさにこのイメージです。
この解説をしたところ、昨日教えた生徒さんは「まるでネズミみたいですね」とコメントしてくれました。実にその通りで、このフレーズ、詳しくは "like rats jumping a sinking ship" といった形で用いられます。(ただし、同じネズミでもかわいらしい mouse ではなく、ここでは大きくて凶暴で汚い rat であることがポイントです)

"plunge 90%"
Livedoor's share price (ライブドアの株価)の後に「90%」という数字が続けば plunge は「下落」を意味することが簡単に推測できるでしょう。この言葉を使う上でのポイントは変化が「急激に」「突然」「大幅に」「下に向かう」ことです。
She wore a dress with a plunging neckline, の場合、どんなドレスか、想像できますか?
また、人が主語になった場合には "to plunge" は「飛び込む」という意味もあるため、何かを思い切ってやるときに "to take the plunge" という表現を使ったりします。思い切りよくやらなければいけないことの第一は結婚。なので、"to take the plunge" = 「結婚する」という意味で使われることもあるのです。

"wipe out $5 billion in market value
"market value" とはこれも読んで字の如く「市場価値」です。ライブドアの市場価値500億ドル分がどうなってしまったかというと、完全にこの世から消えてしまいましたよね。このように "to wipe out" は「抹消する」、転じて「全滅させる」「抹殺する」「消滅させる」などの恐ろしい意味も持っているのです。

"step on influential toes"
これは逐語訳では「大事な人のつま先を踏むこと」。というわけで、少し想像力を働かせなければいけません。みなさんはつま先を踏まれて、相手が謝らなかったらどんな気分になりますか?多分かなり気を悪くするでしょう。
このように、"to step on someone's toes" とは何か失礼なことをし、誰かの感情を害するいことを指します。しかもかなり無神経な態様で。
この記事では特にフジテレビの敵対的買収(hostile takeover)を試みたときのことについて言及していますが、ここまでくればこのとき誰の「つま先を踏んだ」のであるか、容易に読み取れますよね。
posted by EnglishMaster at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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