2005年12月19日

You've Got A Mail!

新しい携帯電話を手に入れて、大幅に改善された電波状況(reception)に大変満足していることは英語de携帯♪で取り上げた通りですが、残念ながらすべて順風満帆(smooth sailing)というわけには行きません。

個人的に最も残念なのは、今までの機種で使っていた自作の着メロ(ringtones)が新しい携帯で使えない、という点です。しかも、新しい携帯には着メロ自作機能が無いのです(;_;)
着うたフルの時代に着メロを自作する人はもういないのかもしれませんが。

そこで、とりあえずはあきらめて携帯に登録されている着メロや着信音をすべて試してみよう、と思い、プリインストールされているものを片っ端から聞いてみたところ、奇妙な着信音を発見しました。

女性の声が流暢な北米系のアクセントで
"You've got a mail!"
と言っているものです。

なぜ奇妙かと言うと、mail は不可算名詞(uncountable noun)であり、決して 「一つ」を意味する"a" が付かないからです。
そして、このような冠詞(articles)の使い間違いはネイティブ・スピーカーなら決して犯さない間違いの部類に入るからです。

時制の数において言語によって時間の捉え方が異なり、その言語のネイティブ・スピーカーならばその体系を心得ているようなことを書きましたが、冠詞も同じです。
時々テレビのニュース等でボキャ貧の、間違いだらけの英語をしゃべる人を見かけることがありますし、映画でも役柄によっては教養のなさを表すために登場人物にそのようなしゃべり方をさせることが多々ありますが(例えば「モンスター」におけるシャリーズ・セロンの売春婦役)、彼らも冠詞と前置詞に限って言えばほとんど間違えることはありません。(時制はまた別問題ですが)
前置詞や冠詞を正確に使い分けるために必要な、いわば「英語的な世界の捉え方」がちゃんと身に付いているからです。

繰り返しになってしまいますが、要するに "You've got a mail" と言うのはいかにもノン・ネイティブらしい間違い方だ、ということです。
AOLやトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の『ユー・ガット・メール』に対する配慮から変えたのだろうと思いますが、"a" を付けるなら最後の言葉を messagee-mail のような可算名詞(countable nouns)に変えるべきだったのでしょう。

これがいかにもノン・ネイティブらしい訛の発音で聞こえてくるのであれば、全く問題はありません。そういうものか、で済みます。

しかし、いかにもネイティブ・スピーカーらしいアクセントでそのような間違いがなされると、外見だけは完璧で、中身は腐っているものを見せ付けられているような感じがして、なんともきまりが悪い(disturbing)のです。
私だけでしょうか。

(以前、NHK FMで深夜番組の冒頭で同じく北米系のアクセントの男声が "Welcome to the Session 905," というのを聞いいたときにも同じ思いをしました。"Room 512" や "Flight 1238" のように名詞の後にそれを修飾する数字が続くときには "the" が付かないからです)

それにしても、一体誰がこのような奇妙な声のレコーディングをするのでしょう。本当にネイティブ・スピーカーなのでしょうか?帰国子女?耳がとても良い日本人の声優?...あるいは合成?

youvegotmail.jpg
posted by EnglishMaster at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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