"Please play with me sometime."
と誘ってくれました。
その方はそんなつもりではなかったのでしょうが、私としては「今度遊びましょう」と言いたいのだな、と頭が翻訳するまで一瞬ギョッとしてしまいました。
なぜなら、 "to play" は必ずしも日本語の「遊ぶ」とは同義ではないからです。
というより、「遊び」に対する考え方が日本語と英語では全く違う、と考えるべきなのでしょうか。
(ここでは楽器の演奏、スポーツの試合、演劇・映画の役柄等の他動詞的な用法はひとまずおいておいて、自動詞的な用法だけについて考えます)
まず、英語では "play" は基本的に子供がすることである、という風に考えられています。"Play chess" でも "play golf" でもなく、目的の無い、ただ遊ぶための「遊び」は子供のすることである、ということなのでしょうか。
上記の誘い方も子供が言うのであれば特に問題はありません。
しかし、大人同士の場合の "play"、特に "play with someone" という組み合わせ となると、かなり危険な意味合いを帯びてくる可能性があります。
具体的な解釈としては少なくとも二つの方向性が考えられます。一つは「肉体関係を持つ」という意味。もう一つは「弄ぶ」という意味になります。(そのような用法は初めて聞く、という方は是非 "play with" という組み合わせで辞書を引いてみてください)
これらいずれの場合においても日本語で言う「遊ぶ」という本来意図している意味から大きく外れてしまいますよね。
必ずしもこのように解釈されてしまうとは限りませんが、誤解はなるべく避けたいものです。注意してください。
その後、その生徒さんにも "play" では誤解を招くおそれがあるから "Let's get together sometime," などにしておいた方が良いですよ、と指摘しておいたのですが、なぜ "play" を使うべきではないのか、ちゃんと伝わったのでしょうか。不安です。
ついでなので、恋愛関連での "play" の用法をいくつか紹介しましょう。
"to play games (with someone)" は「駆け引きに興ずる」という意味です。
"Let's quit playing games" と言われたら、「変な駆け引きはいい加減にやめよう」ということです。(これは恋愛以外にも当てはまりますが)
"to play around" とは浮気をすること、もしくは浮気であること。ある男性について "I hear that he has a reputation for playing around," と言われたら、その人はなるべく避けた方が賢明でしょう。
"to play the game" は駆け引きとも関係しますが、いわゆる「恋愛のルール」を理解した上でそれを上手く利用する、という意味になります。ビジネスの世界においては「ビジネスのルール」の効果的な利用、ということになりますね。いずれにせよ、"She knows how to play the game," と言われている女性を相手にするのであれば、彼女の手の上で踊らされる羽目になる危険性が高い、と肝に銘じておきましょう。


