2017年05月22日

「ちょっと飲み過ぎた」を英語で言うには?

前回の投稿で、「訪日中の取引先の接待」というシナリオを出した関係で、前から温めていたネタをもう一つ思い出したので、これを優先して書きたいと思います。

数年前になりますが、友人がアメリカからやってきたサプライヤーの接待に行ったとき、一緒にいた同僚が酔っぱらって、サプライヤーの方に絡み始めたそうです。友人は、「すみません、こいつ酔っぱらっているので」と謝って、何とか事態を収めたと言ったのですが、「英語で具体的に何て言ったの?」と尋ねたところ、

"He is ドランカー."

との答えが返ってきました。

当時、「ドランカー」が「酔っ払い」を意味する和製英語であることを知らなかった私は絶句しました。
え?「ドランカー?」もしかして「drunkard"(酔いどれ)」と言ってしまったの?

だって、一時的に飲み過ぎて酔っぱらった人と、「酔いどれ」は完全に別ものですよね。

"He's a drunk."
と言った場合にも、"drunkard"と言った場合と同じく、「アル中」とほぼ同じ意味になってしまいます。この場合、"drunk"は「酔いどれ」という名詞になるからです。

では、アル中では無いけれど、一時的に酔っぱらっただけの場合には、何と言えば良いのでしょうか。

"He's drunk."
これだと、"drunk"は「酔っぱらっている」という形容詞になるからです。

でも、「酔っぱらっている」とストレートに言うのも、ちょっと無粋な感じがしますよね。

このとき便利なのが、多くのイギリス人と一緒に働いていた時に知った、
"He's had a few too many."
という表現です。

訳すと、「最後の数杯分が余計だったね」という感じでしょうか?
"He's had a few too many to drink."
と言うこともできるのですが、最後の "to drink" は言わなくても分かるだろうということで、省略されることが多いです。
ちなみに、アメリカ人であれば、もっとストレートな
"He's had too much to drink."
のような表現を使うことの方が多いですね。

ちょっとだけ飲み過ぎた(最後の一杯だけ余計だった)ということを強調したい場合、
"He's had one too many."
と言うこともできます。

同僚のメンツを潰さないよう、さらに丁寧な感じにしたければ、
"I think he's had a few too many."
"He might have had a few too many."

のような「クッション言葉」を入れると良いでしょう。

自分についても、使えます。
"I think I may have had a few too many."
と言えば、「何か失礼があれば許してくれ」というニュアンスが伝わりますし、女性が「私、ちょっと飲み過ぎちゃったみたい」と可愛くアピールすることにも応用できます。

今度英語スピーカーと飲む時、是非活用してみてください!
posted by EnglishMaster at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

安倍首相とトランプの握手を長引かせた、日本人が苦手な文型

かなり古いネタになってしまいますが・・・

今はサウジ訪問中のトランプ、安倍首相に会った時にやたらと握手が長く続いたことが話題になりましたよね。



実は、必要以上に長くなったのには、安倍首相にも原因があったのです。

ここにあるビデオの0:30頃、握手をしている二人に向かって日本の報道陣から「こちらもお願いしまーす」と日本語で声がかかります。
訳が分からないトランプ氏は、笑いながら"What are they saying?"と安倍首相に質問。
これに対する安倍首相の答えが、
"Please...look at me."
だったのです。
当然ながら、トランプは安倍の顔を数秒間マジマジとみつめました。
誤解に気付いた安倍首相が、握手をしたままカメラの方を指差して、トランプをカメラに向かわせることによってようやく撮影が終わったのです。

日本語であれば、
カメラマン:「こちらもお願いしまーす!」
トランプ:「今、何て言ってるの?」
安倍:「こちらをお願いします(、と言っています)」
で問題なく分かるのに、英語では通用しないのですよね。

では、このような場面で、安倍首相は何と言えば良かったのでしょうか?

ここで使われるべきなのが、"reported speech"(間接話法)なのです。

カメラマン→トランプ&安倍
"Please look at me."
であれば、
安倍→トランプ
"He asked us to look at him."
にしなければならないのです。

つまり、英語の場合には
1.「誰が」「誰に対して」言ったのかを明確にしなければならない
2. 原文の対象と報告者の関係性によって目的語が変わることがある(上記の例では「私」から「彼」)
という2つのポイントを押えなければなりません。

実は、英語ネイティブの子供は、小さい頃からこの転換に慣れています。
母:"Tie your shoelaces." (靴ひもを結びなさい)
(反応無し)
母:"What did I tell you?" (今、何て言った?)
子:"You told me to tie my shoelaces."

日本語ではこのような転換が全く必要無いので、これをちゃんと使いこなすためには色々と置き換えて慣れるしかありません。

そこで練習問題です!

平叙文や疑問文だと、時制の転換なども入ってきてややこしくなるので、今回は一番簡単な命令文のみ取り上げました。

基本は、
普通の命令文は、"X told Y to..."
この握手の場面のように冒頭に"Please"がある場合は"X asked Y to..."
という形になります。

I. 自分→自分の子供に対する以下の内容を、他の人に報告すると想定して転換してみましょう。
1. "Brush your teeth."
2. "Finish your breakfast."
3. "Go to bed."
4. "Do your homework."
5. "Please be quiet."
6. "Don't cry."
7. "Please don't sit on my laptop."
子供が女の子の場合と男の子の場合、さらに相手が二人以上の場合によって、それぞれ違う文を作らなければなりませんね。

II. 取引先の訪日中の交渉・接待について上司から受けた指示を、その取引先の方に報告すると想定してみましょう。
1. "Give them a 20% discount."
2. "Please make sure they're comfortable during their stay here in Tokyo."
3. "Don't discuss any details until their CEO arrives."
4. "Don't let them pay for dinner."
5. "Call me as soon as they check in at the hotel."

いかがでしたか?

慣れるまではちょっと大変ですが、使いこなせるようになればビジネスの場でも大活躍の文法なので、是非マスターしてください!

平叙文・疑問文については、また今度取り上げます。




posted by EnglishMaster at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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