2007年02月05日

Male Pride?

現在のカリキュラムでは、中上級に上がる時点で、「一般英会話コース」と「ビジネス英会話コース」のどちらかを選ばなければなりません。(ビジネス・コースだと、ライティングも入るので、厳密には「会話」のみではありませんが)

そして、グループで受講している場合には、メンバーでどちらに進むかについて、全員が同意しなければならないみたいです。

最近レベルアップしたグループの傾向を見ると、どうやら「ビジネス・コースをやりたい!」と頑張るのは男性の方らしいですね。女性の方は「難しそうだから一般コースの方が良い」と主張するみたいです。

それで大半のグループでは結局男性の方に押し切られてビジネス・コースに進むことに。

ところが、面白いことに、いざ蓋を開けてみると、最初は嫌々だった女性のほうがばっちり予習してあり、レッスン中に積極的に発言できたりするのです。

先日、レベル6でネゴシエーションを始めた女性も同じ。

グループのファイルに「彼はやる気だが、彼女は交渉に全く興味なし」というメモを見て、これは如何にして興味を持たせるかの勝負だ、と思ったのですが、彼女のノートには3ページ分ほどびっしりと新出単語の定義を書き出してあり、やる気であったはずの男性の方は全く予習した形跡が無かったのです。

決して予習を前提としているわけではないのですが、予習してあった分、彼女の方が堂々と「辞書を引いたけど、意味が良く分からなかった」と言うことができ、男性の方はついて行くのに精一杯になってしまいました。

また、実際に交渉のロールプレイをやる段階になると、片方が百戦錬磨の営業マンである場合を除いては、総じて女性の方がタフですね。

となると、なぜそこまで気合が入っていない男性(あくまでも一般論です)がビジネス・コースにこだわるのか、という疑問が生じるわけですが、ひょっとしたらこれは単にプライドの問題かもしれませんね。
「ビジネス英語を勉強している」と言った方が聞こえが良いとか。

一方、女性の方がより冷静に「どちらの方が自分のニーズや興味に合っているか」「どちらがより大変か」という問題を考えているのではないか、という気がしました。


今、我がスクールで使っている教材に関して言えば、ビジネス・コースの方が難しく、予習している人の比率も高いです。

でも、実社会においてはどうかというと、実はビジネス英語と言うものは非常に狭い範囲に限定されており、その狭い範囲を綿密にカバーしておけば大して困らないのです。

アメリカで10年以上ビジネスをやってきた父も、帰国後ほとんど勉強せずに「ビジネス英検」の1級を取って喜んでいましたが、「英検」の1級の方は娘が取ったから良い、などと訳の分からない理由ですっかりあきらめてしまいました。
実際彼が一番苦しんだのは、ビジネスの場ではなくて、ディナーなどの社交の場での会話だと今でも言っています。

これは習いに来る生徒さんにも見られる傾向で、上級者ほど「ビジネスにはほぼ困らないので、もっと会話の幅を広げたい」と言ってきます。

なので、決してビジネス英語の方が格が上だ、などと思い込まない方が良いですね。

ちなみに、はじめてコースが分かれるレベル5での一般コースでは副教材が発音の特訓のものですが、「意味が分からなくても正しく発音できるように」との趣旨から「翼竜」(pterodactyl)など普通のレッスンでは出てこないような、トリビア的なボキャブラリが結構たくさん出てきます。
posted by EnglishMaster at 11:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マニュアル

今日、父がお客を家に呼んだため、昨日の夜にババロアを作りました。

久しぶりのお菓子作り、とても楽しかったです。
何より、広い台所と、調理器具がなんでも揃っているという実家パラサイトの特典を最大限に活かすことができました。
(一人暮らしの時には、チーズケーキぐらいしか作れなかったので)

何が楽しいか、というと、マニュアル通りにさえやれば、プロ級のものが作れることでしょうか。
ただ、マニュアル通り、というのも決して簡単なものではないな、と改めて考える今日この頃です。

例えば、コンピュータを使いこなせなかったり、ビデオの録画に四苦八苦する人は、(特に年配の方だと)結構多いですよね。この間、新しいステレオ・コンポを購入した父が、「ラジオの設定ができない」と助けを求めてきました。私はマニュアルを一目見て、あっという間に設定できたのですが、父は同じマニュアルを見ていながらも全然分からなかったそうです。

無意識的に何かを見落としてしまったのでしょう。

また、ただ字面をなぞれば良いか、というとそういうわけでもありません。
何度かお菓子作りで失敗したこともありますが、考えてみればそれは手順がうまく頭に入っていなかったり、そもそもなぜそのような手順が必要なのかを考えていなかったからです。

そこで、今回は準備をする段階で、「なぜこの手順が必要なのだろ」「この背後となっている原理は何なのだろう」とちょっと考えてみました。大したことではありません。参考にしたレシピには多少なりと原理が書いてあり、ああ、ゼラチンは冷めると固まるから最後に氷水につけなければならないんだな、と納得した程度です。

あとは、途中で本を見なくても良いように作業の流れを理解しながら手順を頭の中に叩き込んで、最も効率良く動くにはどのように調理器具を並べれば良いかを考えたくらいです。そして一つ、どうやら変えても差支えがなさそうな作業を発見し、レシピから少し変更してみたのです。

でも、このちょっとした「考える」という手間のおかげで、慌てることも無く、とっても美味しくできました (^^)

bavarois.jpg

思えば、このマニュアルを前にして一旦考える、という作業、どんな仕事にでも当てはまりますよね。

もちろん、数年前の原子炉事故の時のように、ただ効率を上げるためだけのマニュアルの変更だと、とんでもない事態が生じてしまいます。(レシピを勝手に変えてしまうと、失敗するのと同じです)
でも、マニュアルの趣旨を理解した上で、それをさらに活かすための工夫をすれば、決して手を抜いているわけではないのに、作業の効率を上げ、失敗を防ぐことができるんだな、ということを、事務処理を任せられるようになった最近、考えるようになりました。単に頭の体操として楽しい、ということもありますが。

実は、いつも教えているレッスンにもマニュアルがあります。
でも自分でそのマニュアルを解釈し、趣旨を考える、という作業を経なければ、面白くもありませんし、結果を出すこともできません。

やっぱり何事についても、小さな灰色の細胞(little gray cells)の使いよう、ということでしょうか。
posted by EnglishMaster at 00:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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