2007年01月03日

お正月用語

昨日は都内の神社二ヶ所に初詣に行ってきました。
振袖で初詣をしている人も何人かみかけ、妹と一緒に「結婚してしまう前に一度はやってみたいよね」という話になりました。

我が家はどちらかというといわゆる「伝統的な」日本のお正月を重視しているかもしれません。
海外で暮らしていたころは、お正月こそが日本人としてのアイデンティティーを再認識する機会であったため、大晦日にはNHKの海外向けの放送で紅白歌合戦を見、年が明けると妹たちと着物を着こんで百人一首をやるぐらいの徹底ぶりでしたから。

その一環として始めたのが、おせち料理作りで、これは今でも続いています。

osechi.jpg

今教えている教材で、自国の新年の迎え方について語る、という単元があるのですが、おせち料理がどのようなものであるのかを説明するのに、意外と苦労する人が多いですね。おせち料理を食べる人が少なくなってきていて、しかも自宅で作るのはそのさらに一部になってしまっているからでしょうか。

分からない場合には、Wikipedia などのページを見ると良いですね。かなり親切に解説してありますし、意味が分かっていると不思議なことにありがたみも美味しさも増します。

伝統文化一般に言えることですが、日本の料理を英語で紹介するときの基本は、とりあえず日本語名でそのまま紹介して、背景事情を分かりやすく説明することです。

せめてそれだけでおせちの基本が整うと言われている肴三種の田作り、黒豆(black soybeans)、数の子(herring roe)に関してちゃんと背景事情を説明できれば、カッコいいと思います。

田作りは残念ながらそこまで簡単な訳が思いつきません。一応私はアメリカ人の同僚に紹介したときにはそれが "seared and caramelized baby sardines" (炒って、飴にからめたイワシの稚魚)であることを説明し、ついでに 'maker of fields' という名前が、イワシが肥料に用いられたことに由来することや、別名の「ごまめ」の「まめ」が英語で言う "diligence" と "health" を意味することを説明しました。
(毎年田作りを作るのが私の担当となっているため、作り方を思い出しながら解説しました。作ったことがあると、簡単ですね)

あと、忘れてならないのは「お屠蘇」。説明としては "a special liquer made by steeping herbs in sake" で十分どのようなものか伝わると思いますが、実はこの漢字、「邪気を屠り、魂を蘇らす」(to drive away evil and revive the soul)という思いに由来するみたいですね。恥ずかしながらこれは今年、樫原神宮から頂いたお屠蘇の素に添えてあった解説書を読むまで知らなかったのですが、本当はここまで説明できれば言うことなしですね。

ちなみに、最初の初詣ですが、英語で説明するなら神社(shrine)に行くのか、お寺(temple)に行くのかによって、区別することになります。全部ひっくるめて、趣旨を含めて説明するのであれば、
"We visit shrines and temples in the new year to pay our respects to the gods."
という感じでしょうか。
多神教の国ならではの習慣ですよね。


ところで、我が家でも決して伝統一辺倒ではありません。新年へのカウントダウンはシャンパンで祝うし、昨日初詣の途中でのお昼はホテルでのランチビュッフェでした。(これでお腹一杯になりすぎて、夕食はお雑煮の代わりに雑炊になってしまいました)

何事もバランスが大事だ、ということでしょうね。
posted by EnglishMaster at 22:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする