2006年08月11日

正解

最近、ちょっとだけYahoo!の『知恵袋』というサービスにはまってしまいました。

質問者が質問を掲載し、回答者が期限までにそれに対して答えて、様々な回答の中から質問者が「ベストアンサー」を選ぶ、という仕組みになっています。
回答者はお金のためにではなく、単にベストアンサーに選ばれてポイントを稼ぎたいがために、せっせと回答を書くのです。

さて、そこで発見したのは、昨今の中高生がいかにネットに精通しているか、ということです。
夏休みの英語の宿題をそのまま丸投げして、「訳してください」「解説してください」という人が、かなり多いのです。

掲示板ですでにこういう動きを目にしていたため、かなり呆れてしまったのですが、解決済みの質問の回答を見ていくうちに実は事態がそれほど単純でないことに気付きました。

なぜなら、回答の内容はバラバラです。
良い、的を得ている回答もあれば、いい加減な回答もあり、明らかに間違っているという回答もあります。どうみてもこれは翻訳エンジンを利用したんだろう、と思わせるような回答さえあります。

で、必ずしも最も適切であると思われる回答が選ばれているか、というと、そうでもないのです。
場合によっては上記の翻訳エンジンまがいの回答が選ばれていることさえあるのです。

つまり、質問を丸投げしたとしても、良い回答とあまり良くない回答の違いを見分けるためには、それなりのセンスと技術が必要である、ということでしょう。

さらに考えてみると、これはとても良い勉強方であるような気さえしてきました。

なぜなら、学校なら「先生の言うことは正しい」と鵜呑みにすれば済んでしまいますが(日本の学生は批判的思考能力が欠如している、と言われてしまうことがあるのはそのためかもしれません)ネットでは「誰々が言っているから正しいに違いない」は通用しないのです。
自分の頭で、回答の中身を吟味して考えなければならないのです。
当然、「色々なアプローチがありうる」という発想にもつながるでしょう。
特に訳であれば、「正解」なんてありません。より優れた訳とそうでない訳があるだけです。

コミュニケーションも同じです。
質問をされたとき「こう答えなければいけない」という決まりなどありません。(まあ、ある構文を集中的に練習しているのであれば、できるだけその構文を使って欲しい、とは思いますが)Yes と答えるか、No と答えるか、I don't know と答えるか、I'm not in a position to answer that. と答えるかは、全くもって各人の自由なのです。
この自由を奪ってしまったときに、語学の勉強は味気なく、面白くなくなってしまうのでしょうね。

こう考えるとわくわくして、読んで少しでも「?」と思う回答を見かけたときや、「もっと良い表現があるのではないか」と感じたときには、自分なりの回答を付け加えずにはいられない状態に陥ってしまいました。
でも一向にランクが0から上へ上がりません。ランクアップしている人は一週間に何百通、何千通、という回答を書いているのですから。
とてもこれにはついていけない(というより、世の中なんでこんなに暇人が多いのだ!)、と思った途端に、急に熱が冷めました。
同じ情熱を注ぐ対象なら、このブログの方がはるかにリターンが大きいですよね。
posted by EnglishMaster at 20:09| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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