2006年07月17日

学習に向いているドラマ

今日、久々に『アリー・my Love』(原題 "Ally McBeal")を観ました。
そして改めて感じたのは、このドラマが非常に学習の対象としては良いものではないか、ということです。

もちろん、英会話教師という立場上、ドラマをメインで勉強することを勧めたりはしませんが(ドラマだけで勉強するのはかなりの上級者でない限り難しいと思います)おまけの勉強法として観るのは楽しいし、「ああ、こういう言い回しもあるのだ」という発見があるため有意義だと思います。

もっとも、ただ楽しんで見るためではなくて、表現を学ぶ対象とするなら、どのドラマを選ぶかも非常に重要です。

例えば、私は個人的にこのブログでも何度か取り上げている『24』が大好きですが、あれは命令形や人が怒鳴っている場面が多すぎて、「教材」には不向きだと思います。また、略語形など非常に砕けた表現が多いため、そのままビジネスで使えるような話し方をしているとは思えません。

ティーンエージャーや子どもが主人公になっているものも然り。所詮はティーンエージャーらしい会話しかしていないので、社会人の教材としては物足りないでしょう。

社会人で、しかもビジネスで使うために英語を勉強をしているなら、是非社会人がオフィスで働いている場面のドラマを教材にしてみましょう。
そのとき鍵となるのが服装。
みんながスーツをびしっと着こなしているようなオフィスなら(女性は別)話している英語も「スーツが似合う英語」であると考えて良いでしょう。

『アリー』の他には『アリー』の姉妹番組に当たる『ザ・プラクティス』や、大統領執務室の日常を描いた『ザ・ホワイトハウス』(原題 "The West Wing")などが思い当たります。

今日『アリー』を観ていてとりわけ感心したのが、登場人物の発音が明瞭であることです。非常に丁寧な話し方をしているため、平均的なアメリカ人よりも例えば"t"の発音がはっきり聞き取れたりします。でも話すスピードはかなり速いです。耳を慣らすのにもってこいであると言えるでしょう。

また、全員一流大学出身の優秀な弁護士であるという設定のため、話す英語が文法的に正確です。今日見たエピソードでは、一人の女性弁護士がデートの相手(医者)に向かって「もし明日が無かったら」(If there were no tomorrow,)と言ったのですが、条件法を正しく使っていることに気付き、さすがだと思いました。(大多数のアメリカ人は "If there was no tomorrow" と言うでしょう)
もちろん、仮定法も正確に使われていましたよ。

これはビジネスで使う場合なら、結構重要ですよね。

語彙も時々どちらかというと書き言葉的なものが入っていますが、イディオム偏重の場合よりも、この方が読み書き中心で勉強してきた学習者にはなじみやすいと思います。

最後に、思わず笑ってしまったのが、弁護士事務所の秘書エレーヌをセクハラ疑惑で訴えた男性の代理人です。しばしば登場する彼は二言目には "I'm not comfortable with that," と言うのですが、ざっと訳して「それはやめてくれないか」
しばらく前にネイティブのように辞書を引こうで "comfortable" は使い間違いの多い言葉であることを指摘しましたが、このようなコンテキストで使われるのを聞けば、"comfortable" が「気持ち良い」とはちょっと趣が違うことに気付くでしょう。

なお、このシリーズで私が一番好きなキャラは Lucy Liu (ルーシー・リュー)扮する Ling (リン)という中国系の女性弁護士です。表向きはセクシーさを武器にした毒舌で通っているけれど、陰では時々ふと優しい部分も見せます。
彼女が降板してから急激に面白みがなくなってしまった、と感じたのは私だけでしょうか?
posted by EnglishMaster at 23:27| Comment(7) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする