ある意味歴史的偶然という要素もありうるとは思いますが、別にだからといって「分からない!分からなくて良い!」と投げ出してしまう必要はないと思います。
そこで今日は多くの人が苦労されているだろう、可算名詞(countable nouns)と不可算名詞(uncountable nouns)の区別について私なりの考えを述べて行きたいと思います。
そもそも不可算名詞がなぜ不可算であるかといえば、「数えられない」もしくは「数える意味が無い」からです。
ざっと以下のように分類できるでしょう。
1.「愛」(love)のように高度に抽象化された、とらえどころのない概念。「愛一つ」というよりは、「たくさん」「少ない」という量で量ることに意味があるものです。
ただし、「愛する人」「愛する対象」を意味するときには "one love, two loves" と数えることができます。
I'm not surprised that they broke up; she didn't have much love for him anyway.
She has two loves in her life: her cat and her piano.
2. 「水」(water)「コーヒー」(coffee)「米」(rice)のように具体性はあるが、数える意味が無い、もしくは様々な単位がありうる("a mouthful of coffee; a cup of coffee; a pot of coffee; a gallon of coffee")ために不可算であるとみなされるもの。
ただし、レストランなどに行った場合には出てくる水の単位が決まっているので、「お水一つ」(a water)「コーヒー一つ」(a coffee)と言うことができます。
食べ物の時の注意です。「丸々一個」を指すのでない限り、食べ物は大抵不可算になります。例えば "a chicken と言えば鶏が丸々一羽、ということになりますし、"a pizza" も丸い状態のピザ一枚です。
I roasted a chicken yesterday.
I had some chicken (two drumsticks) for lunch today.
I baked a cake yesterday.
I had some cake (a slice of cake) for dessert today.
3. 「家具」(furniture)「荷物」(luggage)など様々な大きさや形態のもの(下位概念)を含む上位概念ため、不可算の扱いを受けるもの。これが一番難しいかもしれません。日本語では「家具一つ」と言えるからです。
でも英語スピーカーにすれば、巨大なキングサイズ・ベッドと小さな椅子を並べて、「ほらどうだ、家具二つだ」と言うことには違和感を感じるのです。だからどうしても数えたいときには "three pieces of furniture; three pieces of luggage" のように、「『家具』という概念に属するものが三つ」のような表現をします。"mail" (郵便物)も同じです。絵葉書2枚と封書1通、小包1個を並べて、「ほら、同じようなものが4つ並んでいる」とネイティブ・スピーカーには言えないのです。
(ちなみに、"e-mail" なら countable です)
ここで問題になるのが、"vegetables" などの例外です。複数形で"s"が付くものは、この原則では不可算になるはずであっても、加算名詞の扱いを受けてしまうのです。これが歴史的偶然、と言えるのかもしれません。
ただ、様々な下位概念を統括する上位概念であれば、日本語では数えられても英語では数えられないことが多い、ということを覚えておいただけで、大分楽になると思います。
最後におまけで、加算である場合と、不可算である場合とで意味が異なる単語をいくつか紹介します。
work(仕事)/ a work(作品)
hair(髪・まとまった量の毛)/ a hair(毛一本・まばらな毛)
toast(トースト)/ a toast(乾杯の音頭)
他にも思いつく例がありましたら、是非コメントでリストに追加してください。お待ちしております m(_ _)m
