2006年05月21日

「作られる」予約

先日、ある掲示板で面白い質問を発見しました。

日本語では予約を「取る」と言うのに、英語ではなぜ "make a reservation" になるのか、というものでした。

不思議なことに、今までレッスンで一度もそういう質問を受けたことがなかったのですが、なぜ "make a reservation" というフレーズがすらすら出て来ない方が多いのか、また、予約は "make" するものだということを忘れてしまう方が多いのかが分かったような気がしました。

答えは簡単です。
「取る」に該当する "take" を使う場合には、それを「取る」前提として、対象が完成品として存在している必要があります。しかし、"reservation" は、レストランなりホテルなりを電話するまでは存在しません。無いものは "take" することができないのです。
そして電話をかけた時点では何もないまっさらな状態で、会話を終わらせる頃には予約の詳細が決まっている、この「無」から「有」を作り出すプロセスを指して "make" と言うのです。
もちろんこれは電話に限られず、インターネットを使う場合にも同じです。

もう一つこの考えを応用できる場面がスピーチやプレゼンですね。
よく「スピーチをする」、もしくは「プレゼンする」という意味で "make a speech" とか "make a presentation" という表現をされる方がいますが、ネイティブの感覚からすると首を傾げたくなってしまいます。
だって、スピーチやプレゼンは、前もって準備しておくものですよね?あらかじめ「完成しているもの」をどうやって "make" するのでしょう。
だから、スピーチ等ではよく "give" という動詞を使います。
"Mr. Tanaka will be giving a speech at the reception this evening," のように。

では、その準備する段階では "make" を使えるのではないか、という感じで "make" を使う方もいますが、"make" はあくまでも原則であり、例外が当てはまる特殊な行為の時には使われません。
スピーチの原稿のように言葉がメインである場合には "write" 、プレゼンであれば「準備する」の "prepare" の方が適切でしょう。"relationship" も通常は「築く」の "build" が使われます。
少々紛らわしいのですが、一度整理しておけば誤解を招かずに済みます。

以上をまとめると、

make a reservation → have a reservation
write a speech → give a speech
prepare a presentaion → give a presentation
build a good relationship → have a good relationship

という感じでしょうか。

最後に "make a reservation" について一言だけ注意です。
6月1日にホテルに泊まりたいなら、"I'd like to make a reservation for August 1," という風に、"for" という前置詞を絶対忘れないで下さい。
時々混同される方がいらっしゃいますが、"on June 1"であれば、予約のために電話をした日指してしまうことになります。
posted by EnglishMaster at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。